やまのおく
風の音だけ
きくものは
風の音でも
痛みの言葉

おちるあめ
震える雲の
なみだかね
我が身のように
ただおちるかね

なでてくる
秋風のなみ
まちうらに
魚つるから
海の恩返し

冬過ぎて
体ちゃらちゃら
踊るから
風雲を見ると
山笑うかな

ふゆなのに
心良いかぜ
ふく揺らす
さぶい心も
君忘れつつ